私はwebマーケターとして13年間やってきています。twitterなどでwebマーケティング職に就きたい、けど経験は無い未経験。という部分で悩んでいる方も多く拝見し、自分の13年間業界を見てきた経験を活かしこの記事を書こうと思いました。
少しでもwebマーケターとして一歩を踏み出したい方はご覧ください。
私のwebマーケティング歴
13年マーケ職についてきていますがそのスタートは2008年。丁度リーマンショックが起きた頃にwebマーケティングのスタートを切りました。そこから様々な企業で経験を積ませてもらい生きてきています。大き目な所で言うと、GMOグループやSEGA、ヤマトグループ、小さい所では社長と二人のベンチャーから50-100人程度のベンチャーと大中小の企業で経験をしてきました。
運用型広告、SEO、メルマガなどのCRM、SNSアカウント運用、LPO、各種ライティング、メディアの立ち上げなど手法寄りな事は一通り幅広く経験をしBtoC、BtoBどちらもやってきて成果を出してきました。
後半は事業を作りだしたり、戦略部分から遂行、マネジメントと領域を広げ2021年に独立をしました。
30歳ぐらいまでは手法に特化し、それ以降は各種戦略を作っていったりとより上流の事をやっていたマーケティングおじさんです。まだまだ勉強が足りません。
本題:マーケティング未経験でマーケ職に就くには
さて本題です。webマーケティングに就きたい!という方は結構います。ではなにも経験がない、知識がない状態で実現するにはどうしていけば良いのでしょうか。間違えている方法とこうした方が良いというやり方等をしっかりと記載していきます。
オンラインスクールなどに通うのは正解なのか
私個人の見解としてはNOです。(そこ界隈の方すみません)理由として、そこにお金を掛ける意味を見出せないからです。確かに先導者がいてそこで教えてもらう事や転職の保証などがあるのはメリットだと思いますが、それに対して30万や60万という金額を出すのはあまりにも微妙すぎます。
そんなお金があるのであれば自分でサイトを頑張って作り、広告を運用してみた方が遥かに有意義でありかなりの経験も積めるのです。
正直、「誰かに教えてもらわなければできない」という考えを持っているのであればこの業界に向いてないと思います。
webに関する資格を取るのは正解なのか
私個人ではNOです。資格を取得する事によって何かが有利になるのかというと疑問です。実際に私は13年間マーケティング職に就いていてもwebに関する資格は何も取得していません。それでもやっていけています。
また面接する側としても資格を取得しているからといった点で良いと判断したことは一度もありません。それよりも何かやってきたのか、熱意があるのかの方をよく見ていました。しかしながら、「webマーケティングを良く知りたいという事で〇〇という資格をとった」という部分は熱意や成果の表れになるとは思うので余力があるのであれば取得をし面接時にストーリーを語れるので良いのかもしれません。
web広告に携われる企業に入る
自分のオススメはこれです。私もwebマーケの入りとしてはweb広告であり当時はCPC?CTR?CVR?と言う様な状態でした。雇用形態はアルバイトでしたがそこで基礎を作り、次にGMOグループに転職しています。
なぜweb広告をオススメするのかと言うと集客の基本的な手法でありその経験はどこの企業でも活きるからです。なおかつ、SEOなどよりも成果が比較的リアルタイムで返ってきてダイレクトな楽しみや苦しみがそこにあるので考える思考力が身に付きます。
また働くという点は非常に大きく、毎日8時間以上常に勉強をしているという環境に身を置けます。これはスクールに通うより、本で勉強するより確実に成長の近道なのです。
SNSマーケティングはどうなのか
いきなりSNSマーケティングとなるとどうなのでしょうか。私はうーーーんという感じであります。(SNSマーケの方すみません)なぜなら、そこで得られる知識や経験に汎用性があるのかが疑問なのです。
ある程度の経験がある人であれば別に良いのかなと思いますが未経験となると他の事を学んだ方がどこでも通用する基礎を作れるのではないかと思うからです。
これには私のそもそもの体験があり、手法として出てきた年数がまだ短いので疑心暗鬼なのです。年数が短いのでこれから先もその手法が通用するのかどうなるのかがわかりません。未経験であればweb広告というもう10年以上の歴史がある部分に携わりアドテクや運用方法を知っていった方が良いと考えます。
SNSマーケコンサルしている企業も結局、領域展開して裾を広げているのが結局なあと思う所です。
結局、webマーケティングをはじめるにはweb広告が良い
色々と書きましたがwebマーケ職を始めたいならweb広告が良いのです
・よく使われる単語、身に付きます。
・アドテクを知るのは生涯の財産になります。
・web広告の需要は非常に高いです。
・需要が高いという事は食えなくなる事がほぼ無いです。
今現在、コロナの影響でもIT業界は強く、特に広告運用のニーズは高いです。かつめちゃくちゃ高度な技術が必要になるという事もありません。
実際にindeedで「web広告 未経験」と検索すると以下の様な結果に。

4万件もヒットしました。4万件ってすごい!
ですのでwebマーケターとして未経験で入るのであればweb広告運用から入るのが良いと私は思います。
ではweb広告未経験で入社するにはどうしたらいいのか
そんなこと言っても何も知識も無いしどうしたらいいんだよおおおおおおおおおおおお!!!という方。そんな方に対して何をしたらいいのかを書いていきます。
とにかく本やサイト見て知識を入れろ
ここは誰に教えてもらうでもなく必ずしてください。実際に広告で、どう設定して入稿したらいいかまでは勉強しなくても良いです。
web広告にはどんな種類があって、どんな仕組みなのか、言葉の意味ぐらいまで分かれば良いと思います。入稿方法は本なんか見ても覚えられません。実際に手を動かしながら覚えるのが一番手っ取り早いのです。
・本やサイトを見て単語に触れる
・web広告の種類を把握する
・入稿方法までは学習しなくて良い
余力があるなら実際に広告を回してみる
未経験でweb業界、広告運用者として入りたいのであれば実際に広告を回してみるというのは非常に重要だと思います。
実際に面接をしたらわかると思いますが、「興味はあるけどやった事は無い」という人より「実務としてはやった事は無いけど個人で設定入稿をした事がある」という人の方が遥かに好印象でありますし、実務未経験であるけども運用の経験はあるので経験者に近いという目で見られるからです。
けど「サイトを作らないといけないのでは?」「お金がすごくかかるのでは」と思うかもしれません。実際に広告を回すのであればASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に登録してサイトを作らなくても回せる案件を探してその案件で回すというのもアリです。
またサイトを自分で作るのであればペライチなどの感覚で作れるサービスなどもあるのでその様なサービスで広告を回してみるのも手です。
その様にしてアフィリエイト案件で広告運用をしてみると広告のクリエイティブを考える所から実際の成果を出すというサイクルが組めて非常に勉強になります。
お金の部分はオンラインスクールに何十万と投資するぐらいであれば微々たるもので運用費として1万円から2万円でも十分です。1日にいくらまでと決めていればその上限で止まりますし、1日1000円だと1万円でも10日データを見て勉強ができます。
とにかくやる事が正解なのです。
面接では実務未経験でも個人で経験した成果を武器にしよう
上記に書いてきた事を実践したらすでに未経験(何も知らない人)からは脱していると思います。特に実際に自分で運用してきた事をしたら強いと思います。
面接では以下の様なロジックで話すと良いです。
・なぜweb業界や広告運用に興味を持ったのか
・興味を持って個人でやった事
(知識を入れる為に本をどれぐらい読んだ、広告運用をしてみた)
・そのやった事に対して得られた成果
(アフィリエイトを回してみてどれぐらいの成果が出たか等)
・結論、それをしてどう思って自分はそれを生業にしていきたいかを語る
このように自分はweb業界に入りたいそれはなぜ、その為に個人で何をしたという部分を詳細に語れるのかが重要になってきます。
余談:広告代理店もいいかもね?
web広告運用者を推してきましたが、広告代理店も良いのかもしれません。ある程度の激務は覚悟しないといけないのですが、その分成長は早いです。色々な事に触れられる機会にも恵まれてますので未経験で広告代理店に入ることにより、web業界の色々を見れ今後の自分の指針ができていくというメリットもあります。
広告代理店は人の流動性が高く比較的いつも募集を掛けていますし、成長という部分に注力するなら広告代理店もありです。
知っていて欲しいwebマーケターの本当の姿
webマーケの現実を書いていきたいと思います。
あなたはなぜwebマーケティングをやりたいと思うのでしょうか?「華やか」「かっこいい」「手に職を付けたい」何だかんだあると思います。webマーケの現状はまあそれは「泥臭い」ですし「チマチマ」しています。
数字を見て、ボトルネックを見つけ、上層部に提言して仮説検証、実行してバーーンと成果を上げる。なんてことを想像していますでしょうか。まあそんな場面もありますが実際はもっと厳しいです。
webの広告をするならクリエイティブは誰が作るのでしょうか、LPは誰が?SEOならライティングもしないといけないし外に出すなら構成は誰が決めるのでしょうか。サイトのUI/UXは?webマーケターは何でも屋になりやすいという特徴があります。何でもやるんです。
何でもやるって書くとすごい簡単なんですが、何でもって出来る事をなんでもするってわけじゃないのです。やった事がない事でもやるんです。やり方なんて誰も教えてくれません。
ベンチャー企業でマーケを担当してみてください。ヒト・金という経営資源があまりありません。となると必然的に自分がやらないといけないし最小のお金で最大の成果を出さないといけないのです。「何でそんな事自分がやらないといけないんだ!」という事もしないといけません。
数字のノルマがあるから営業は嫌、と考えるならばwebマーケも数字のノルマはあります。(特に広告を担当すると)成果が出ない時リアルに吐きそうになった時もあります。
全然煌びやかでもないし楽でも無いしかっこよくも無いのです。地道にコツコツと積み上げて小さな成果を出し続けて戦術を学び、ようやく戦略やプランニングを作れる人になれるのです。
【まとめ】未経験でwebマーケティング職になるには。
ぶっちゃけwebマーケターなんかになるのは簡単です。いやもう本当に簡単。何も敷居なんかないですし難しい事なんか何もありません。
だけど、「煌びやか」「かっこいい」なんていう気持ちで入らない方が良いです。なぜなら煌びやかでもないですしかっこよくも無いです。そう思う人はメディアの良い部分しか見てないです。
逆に「手に職を付けたい」「少しでも潰しが効く仕事をしたい」のであればどうぞお入りください。泥臭い事をして忙しい毎日で新しい事がドンドン出てくる世界に入ってください。
どんな仕事もそうですが楽しむ事、常にその業界を楽しむ事が大切で、それができればきっとwebマーケターとしてもやっていけます。
誰しもが未経験からです。なのできっとwebマーケの世界に入りたいのであればいくらでも入れる世界です。あとは貴方のやる気次第なのです。相談事があるのであればtwitterにご連絡ください。

転職回数7回、大手メーカーからベンチャー企業までを経験。カジュアル面談、面接の数は100を超え。転職回数の多さや短期離職、コロナ禍の転職2回と様々な経験を活かし、誰かの為になればと思い「しくじり転職ラボ」を立ち上げ。