私はコロナ禍で2度の転職をしています。周りからは「今は転職すべきではない」という様な声も多数いただきました。確かに新型コロナウィルスはまだ終息の気配は無く、世の中は未だ落ち着かずどうなるのかも見えてきません。そんな中でありますが、はたして本当にコロナの影響があるから転職をしない方がいいのでしょうか?
確かに転職を検討し始めた人は「コロナのせいで今は転職しない方が良いかも」「今は辞めといた方がいいのか?」などといった不安を抱えます。
これからの転職の不安をどう解決し、どう一歩を踏み出して行けば良いのかを2度のコロナ転職をした私が見るコロナ禍の転職を今回は見ていこうと思います。
内容が重複する所が多いですがコチラの記事もコロナの転職に関して書いています。
私はコロナ禍に2度の転職。コロナの影響に直面した経験
私がちょうど転職活動をはじめスグに緊急事態宣言が発令されました。正直「おいおいおいおい!やめてくれよ!」と思いましたが2度の転職をしました。
業界はバラけていますが業務はIT関係の業務は変わりませんでした。1社目は誰もが知っている名前の企業で年収は100万以上あがり、2度目はITベンチャーの事業会社で年収を220万円下げました。この年収の上下は正直コロナ禍は関係していないです。
緊急事態宣言直後の求人と求職者の動き
1度目の緊急事態宣言が出された時、その時の求人の動きは凄まじかったです。これから先何が起こるのかコロナの影響範囲を懸念して求人をクローズする企業が爆発しました。2020年4月の出来事です。
「是非一度面接を!」と言ってきた企業も「コロナの影響で採用をクローズする事になり…」といった事も言われ面接すらできなかった企業も多々ありました。
求人がクローズされ出しましたが逆に求職者は増えていた様です。その理由としてリモートワークが主体となり転職活動を時間を気にせず行えるようになったからです。完全に需要と供給のバランスは崩れていました。
3日で100人以上応募があって大変。という企業の声も直接聞いたりもしていました。
コロナ禍2度目の転職は落ち着いていた。
私は2020年9月以降にコロナ禍2度目の転職活動をしていたのですがその時、転職エージェントや自分で見た情報は回復傾向にありました。
有効求人倍率を見てみると、2020年4月以降は極端に下がり始め2020年7月は一番低く1.61倍であったのが2020年11月頃は最高で2.0倍ほどに上昇しています。
2008年に起きたリーマンショックより回復が早い様です。2021年6月では約1.8倍と徐々に回復してきている様です。
確かに転職エージェントに聞くと「徐々に求人を再開する企業も増えてきている」という事を言っていましたがそれでも求人と求職者の需要と供給はあっていない様子でした。実際に上図のグラフでは濃い緑の転職希望者数が明らかに右肩上がりとなっています。リモートワークが主体となっているのでそりゃそうだ、という話ではあります。
本題:コロナ禍でも転職をすべきかを考える。
前置きが長くなりましたが、本題のコロナ禍でも転職すべきかを考えていきます。
結論から言うと「自分の目的・目標しだい」と言うのが本音です。転職すべきか否かは新型コロナウィルスが決めるのではなく決めるのは自分自身なのです。ただし、現実問題はそんなに簡単なものではありません。
「自分次第だからコロナなんて関係ねえ!俺は転職するんだ!」でも良いと思いますが転職はあまり失敗をしすぎると自分の首を絞めつけてきます。コロナ禍の転職をすべきかという判断をするためにも色々と見て考える必要はあるのです。
コロナ禍でも転職をすべきかを判断する。
はじめに箇条書きで書いていきます。
・今の自分の現状を整理する
・自分の目的/目標を整理する
この2つをしないと判断できる軸が無いので永遠と考えるループから抜け出せません。
まず一つ目の自分の現状を整理するという点です。あなたが今いる現状を整理していきましょう。会社の業績や、自分の考えや思いを紙に書き出してみましょう。例えば「コロナの影響で会社の業績が傾いている」「今の業務は同じ事ばかりやっている」など何でもいいのです。
次に自分の働く目的、目標を整理して再認識していきましょう。これはとても大切であなたという人生においての判断軸になります。以下の様に考えれば良いと思います。
目的:あなたの叶えたい事、夢、ビジョン。 目標:それを叶える為に何(どこ)に進むのか。
さて、ようやくこの二つが整理できて「コロナ禍でも転職すべきか」という話にようやく入ります。
大切なのは「今の環境であなたの目的を叶えられるか」だけです。コロナの外部要因という所はありますがあなたの目的を実現させれることをしたらいいだけなのです。それがコロナだからというわけではなく「今どうなのか」なだけなのです。
・今の環境で叶えられるのか?
→YES/NO
・どこならば叶えられるのか?
→YES/NO
・転職で叶うのか?
→YES/NO
と色々とYES/NOで判断してみてください。それができれば今あなたは今の会社に居るべきなのか、コロナでも転職をすべきなのかが明確になってくると思います。
コロナ転職の判断材料はこの2つ!
では、コロナ禍でも転職をすべき!と決めた方はコロナ禍でも転職を失敗しない為に見るべき点を記載していきます。
・会社の業績は一過性のものか否か
・コロナで追い風になっている場合、社員数をいきなり増やしてないか
最低でもこの2つは見た方が良いです。
会社の業績は一過性のものか否かを見る
コロナの影響で業績が良くなった悪くなったという企業は沢山あります。コロナ禍での転職はその部分が一過性なのかそうではないのかが非常に重要になってきます。
業績が一時的に悪くなったという会社でもその先の見通しはどうなっていくのかで転職していいのか悪いのかを判断します。今業績が悪くなってしまった、けどこれから先はより悪くなっていく。だからそこをどうにかする為にスペシャリストを採用しようと思う。という採用計画があるとします。それには絶対のっては駄目です。ただのギャンブルと同じなのです。
それにあなた自身の力でどうこう出来る話ではないです。この様な救世主待ちをしている企業は入社しても最悪な環境が多いと思います。
それであれば、コロナが追い風でさらに売り上げを上げる為に採用を強化しているという会社の方が当たり前に良いです。
コロナで売り上げ増!採用をしまくる企業にも注意
コロナが追い風になりさらに売り上げを上げる為に採用を強化している企業もよく見ないと危ない部分はあります。一時的に売り上げが上がって大量に採用した企業があるとします。ある日突然、コロナもう大丈夫になるからね!と発信され売り上げが伸びなくなった場合どうなるでしょうか?
正社員の場合、簡単に首は切られませんが減給されたり昇給がなくなったり、希望退職を募るかもしれません。この先何があるかわからないので滅茶苦茶採用をしている会社は怖い所があります。
【まとめ】コロナ禍でも転職をすべきか否か
急に新型コロナウィルスの影響で世の中の働き方など様々な変化がありました。社会人はその様な外的要因とも戦っていかねばなりません。
しかしながらコロナだからという部分で判断するのは間違いで、自分が何をしていきたいのか人生の目標とはなにか?を軸として生きていくのが正解だと私は思います。その軸に対して外的要因でリスクになる事に注意しながら転職をするのか、しないのかを判断すべきなのです。
自分との対話をしっかりしてご自身で納得のいく判断をしていくのが正解なのです。

転職回数7回、大手メーカーからベンチャー企業までを経験。カジュアル面談、面接の数は100を超え。転職回数の多さや短期離職、コロナ禍の転職2回と様々な経験を活かし、誰かの為になればと思い「しくじり転職ラボ」を立ち上げ。